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宅配弁当の電気代は1食2.5円。実質1食に足し戻さない理由を計算しました

くくらべごはん編集部 2026.09.01 公開 条件調査 2026.09.01 時点
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当サイトは「公式が出す1食◯◯円には送料が入っていない」という理由で、 ずっと(コース合計+送料)÷食数=実質1食という計算をしてきました。 では電子レンジで温める電気代も足すべきなのでしょうか。 自分の方法を自分に当てはめて確かめないと、どこで線を引いているのか説明できません。 そこで計算しました。答えは冷凍で1食あたり約2.5円、冷蔵で約0.5円。 実質1食の0.4%以下なので、足し戻さないことにします。 そのかわり、調べているうちにもっと大きい金額が動く場所が見つかりました。 温め方を間違えて1食をだめにすると、電気代270回ぶんが飛びます。

宅配弁当を高出力で一気に温めようとした人が、容器が変形し中心が凍ったまま失敗し、温めの電気代は1食2.5円で、1食をむだにすると電気代270回ぶんが飛ぶとノートに書き出す4コマ漫画
※④の「1食2.5円」「270回ぶん」は本文と同じ調査値です(3章・6章で計算しています)。①②の温め時間や出力Wは、説明のための例です。
1 結論:1食2.5円 2 各社の温め時間 3 出力Wと消費電力は別物 4 高出力で時短できない 5 効くのは270回ぶんのほう 6 注意点 7 失敗しない3つ
1結論:電気代は1食0.5〜2.6円。実質1食には足し戻しません

先に答えを書きます。宅配弁当を1食温めるのにかかる電気代は、 冷凍タイプで約2.5円、冷蔵タイプで約0.5円でした。 月に20食食べても50円、1年続けても595円です。

冷凍タイプ(1食)
約2.5円600Wで4分・食宅便の指定時間で計算
冷蔵タイプ(1食)
約0.5円600Wで50秒・ワタミの宅食まごころ手鞠
冷凍を月20食
約50円1年で595円
実質1食に占める割合
0.11〜0.37%472円・670円の場合

当サイトが送料を足し戻すのは、送料が金額として無視できない大きさだからです。 同じものさしで電気代を見ると、こうなります。

1食あたりに乗るもの金額電気代の何倍か
送料ワタミの宅食ダイレクト20食(880円÷20)44円18倍
送料ナッシュ10食・いちばん高い地域(1,713円÷10)171円69倍
温めの電気代冷凍・600Wで4分2.5円1倍

※電気代は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価・2022年7月改定)で計算しています。送料の金額は当サイトの送料の記事とワタミの宅食ダイレクトの記事で計算したものです。

送料は電気代の18倍から69倍あります。桁が2つちがうので、 送料は足し戻し、電気代は足し戻さない——これが当サイトの線の引き方です。 「細かく足せば足すほど正確」ではありません。 金額として意味のあるものだけを足さないと、かえって数字が見えにくくなります。

2各社の温め時間:冷凍は4〜5分、冷蔵は1〜2分

各社の公式サイトに書かれている温め時間を並べました。 実際の時間はパッケージ(フタのシール)に記載されたものが最終で、メニューによって変わります。

サービスタイプ指定ワット数と時間1食の電気代
食宅便標準的なお弁当冷凍500Wで約5分/600Wで約4分約2.5円
ワタミの宅食ダイレクトいつでも三菜など冷凍5分前後約2.5円
ナッシュ冷凍500W・600Wを推奨時間はフタに記載約2.5円
三ツ星ファーム冷凍500〜600Wを推奨時間はラベルに記載約2.5円
ワタミの宅食まごころ御膳冷蔵500Wで2分20秒/600Wで2分10秒約1.3円
ワタミの宅食まごころ手鞠冷蔵500Wで1分/600Wで50秒約0.5円

※2026年9月1日に各社公式サイト・公式FAQで確認しました。冷凍タイプの電気代は600Wで4分として計算した代表値です。メニューによって時間が変わるため、目安としてお使いください。

表を見ると、冷凍と冷蔵で温め時間が4〜5倍ちがうことが分かります。 冷凍は凍った状態から溶かして温めるので、その分の時間がかかるからです。 ただし金額に直すと2円の差なので、これを理由にどちらかを選ぶ意味はありません。 冷蔵と冷凍の選び方は、ワタミの宅食の記事で書いたとおり 配達エリアに入っているかどうかで決まります。

食宅便は「湯煎とオーブンは不可」と公式に明記しています。 電子レンジしか使えないということです。 鍋でお湯を沸かして温める方法は、光熱費でも時間でも電子レンジに勝てないので実用的ではありませんが、 電子レンジが無い環境では、そもそも宅配弁当が選べないという話でもあります。 申し込む前に確認しておくべき条件です。
3計算の落とし穴:「600W」は消費電力ではありません

電子レンジの電気代を自分で計算しようとすると、ほぼ確実にここで間違えます。 電子レンジに書いてある「500W」「600W」は、消費する電力ではなく、食品に当たる電波の強さ(定格高周波出力)です。

よく見る数字
出力 600W
食品を温める電波の強さ/メニューの「600Wで4分」はこちら/これで電気代を計算すると少なく出る
≠
電気代に使う数字
消費電力 約1,200W
コンセントから引く電力/出力のおよそ1.5〜2倍/電気代はこちらで計算する

差が出るのは、電気をすべて電波に変換できるわけではないからです。 変換効率はおよそ50〜60%で、残りは熱になって逃げます。 つまり600Wぶん温めるのに、1,200W前後を使っているということです。 この記事では出力の2倍を消費電力として計算しました。

消費電力
1,200W
×
時間
4分
×
単価
31円
=
1食の電気代
2.48円

※1,200W × (4÷60)時間 = 0.08kWh。0.08kWh × 31円 = 2.48円。単価は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で、実際は地域や契約プランによって26〜41円ほどの幅があります。

用語注:kWh(キロワットアワー)=1,000Wの機器を1時間使ったときの電力量のこと。 電気料金はこの単位あたりいくら、で決まります。 「何ワットか」ではなく「何ワットを何時間使ったか」で請求されると考えると分かりやすいです。 電子レンジは消費電力が大きい家電ですが、使う時間が数分と短いので、合計では小さくなります。

4「高出力で時短」は、宅配弁当では使えません

電子レンジの電気代を下げる方法として、よく「高出力で短時間に済ませるほうが安い」と説明されます。 1000Wで温めれば500Wの半分ほどの時間で終わるので、合計の電力量は変わらないか、むしろ減るという理屈です。 ところが宅配弁当では、この手が使えません。各社が出力を指定しているからです。

ナッシュ
700W以上は使わない公式に「容器が破損する恐れ」と明記
三ツ星ファーム
1000W以上はムラが出る500〜600Wを推奨
共通
500〜600Wが基本時間はパッケージ記載のものに従う

ナッシュの公式FAQには「700w以上で加熱されると容器が破損する恐れがございますので使用をお控えください」とあります。 どうしても700Wで温める場合は1分〜1分30秒の間で様子を見ながらと案内されています。 最近の電子レンジは700W・900W・1000Wが標準になっているものも多いので、 「あたため」ボタンを押すだけの使い方をしていると、知らずに高出力で加熱していることがあります。

ワット数が合わないときは、ナッシュ公式が計算式を出しています。 指定ワット数 × 指定時間 ÷ 自宅のワット数 = 必要な時間です。 公式の例では、「500Wで5分」の商品を600Wで温めるなら4分16秒になります。

つまり、宅配弁当の温めで節約できる電気代はほぼゼロです。 出力は各社に指定されていて選べず、時間もパッケージで決まっています。 ここは工夫する場所ではないと割り切って、次の章の話に手間をかけたほうが、金額としてははるかに大きくなります。
5本当に効くのは、1食を無駄にしないこと(電気代270回ぶん)

温めに失敗して食べられなくなった1食は、まるごと損失になります。 当サイトが計算してきた実質1食の金額と、電気代を並べるとこうなります。

2.5円
温めの
電気代
44円
送料
1食あたり
670円
1食を
だめにする

※670円はナッシュ20食プランの実質1食(ナッシュの記事の計算)。670円 ÷ 2.48円 = 約270回ぶんの電気代にあたります。実質472円のワタミの宅食まごころ手鞠なら、電気代0.52円の約908回ぶんです。

1食をだめにすると、電気代270回ぶんが飛びます。 言い換えると、電気代を1年ぶん(595円)節約しようと頑張るより、1食を無駄にしないほうが大きいということです。 しかも1年ぶんの電気代は、そもそも節約する余地がありません(前の章のとおり出力も時間も指定されています)。

これは失敗4パターンの記事で書いた 「割る数は、注文した食数ではなく食べきれた食数」という話と同じ構造です。 20食を頼んで18食しか食べられなければ、実質1食は計算より高くなります。 温めの失敗は、その「食べきれなかった食数」を増やす要因のひとつです。

三ツ星ファームの公式は、うまく温まらないときの対処として 「様子を見ながら30秒〜1分30秒ほど、再度温める」、 ハンバーグなど厚みのある食材は「+30秒ずつ追加」と案内しています。 食宅便も「お弁当の底を触って、まだ冷たい場合はさらに10秒ずつ加熱」としています。 どちらも「短めに温めて、足りなければ足す」という同じ考え方です。 逆に一度に長く加熱しすぎると、戻せません。

6この記事の注意点

実測していません。 この記事の電気代は、電子レンジの消費電力を「出力の2倍」と置いた計算値です。 実際の消費電力は機種によって出力の1.5〜2倍の幅があるので、 1食2.5円はやや多めに見積もった数字だと考えてください。 ワットチェッカーで計った値ではありません。

電気代の単価も幅があります。 1kWh=31円は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(2022年7月改定)で、 家電のカタログに書かれている電気代の計算にも使われている数字です。 ただし実際の単価は地域や契約プランで26〜41円ほどちがいます。 それでも1食あたりの差は1円未満なので、結論は変わりません。

温め時間はメニューごとに変わります。 表に載せたのは各社が公式サイトで案内している代表的な時間です。 実際にはパッケージのフタやラベルに書かれた時間が正しいので、必ずそちらを見てください。 当サイトは実際に商品を購入していないため、個々のメニューの記載までは確認できていません。

味や食感の話はしていません。 「解凍ムラがある」「べちゃっとする」といった感想は、 運営方針のとおり当サイトでは扱いません。 この記事で書いたのは公式が案内している手順と、そこから計算できる金額だけです。

この記事に広告リンクはありません。 温め方を調べている人を申し込みページに送る理由が無いためです。 どこと提携していて、どこと提携していないかは広告と提携についてに書いてあります。

7温めで失敗しないための3つ
1
最初に一度だけ

自宅の電子レンジが何Wか確認する

本体か取扱説明書に「定格高周波出力」として書かれています。 500Wか600Wが選べるなら、それを使うのがいちばん確実です。 700W以上しか無い機種の場合は、パッケージの時間をそのまま使うと加熱しすぎになります。

2
ワット数が違うとき

指定W × 指定時間 ÷ 自宅のW で換算する

ナッシュ公式が案内している式です。 「500Wで5分」を600Wで温めるなら、500×300秒÷600=250秒=4分10秒。 「あたため」ボタンの自動運転は使わないほうが安全です。出力も時間も機械任せになるためです。

3
迷ったら

短めに温めて、足りなければ足す

各社とも「足りなければ10〜30秒ずつ追加」と案内しています。 加熱しすぎは戻せません。厚みのある食材はムラが出やすいので、 一度取り出して確認するほうが結果的に早く済みます。

最後にもう一度。温めの電気代は1食2.5円で、ここを工夫しても年に595円しか動きません。 しかも出力も時間も各社に指定されているので、工夫する余地がそもそもありません。 金額として意味があるのは、送料の下げ方と、1食も無駄にしないことの2つだけです。 前者は送料の記事、後者は冷凍庫の記事にまとめました。

電気代は誤差でした。効くのは送料と、食べきれる量です

温めにかかるのは冷凍で1食2.5円、冷蔵で0.5円。実質1食の0.4%以下なので、当サイトでは足し戻していません。いっぽう送料は1食あたり44円〜171円で、電気代の18〜69倍あります。19プランを送料込みで並べた表と、頼みすぎを防ぐための記事を置いておきます。

※この記事に広告リンクはありません。温め方・指定ワット数は2026年9月1日時点で各社公式サイト・公式FAQを確認したものです。実際の加熱時間は商品パッケージの記載に従ってください。

加熱時間と指定ワット数は、必ず商品パッケージの記載をご確認ください。